──コンディションのクセを、働き方の設計図に変える──
はじめに|「しんどさ」を設計に使える情報にする
フルタイムの働き方がしんどい。
体力もメンタルもギリギリで、「続けるほど削れていく感じ」がしている。
それでも、次のように考えている方も多いのではないだろうか?
- みんな普通にやっている
- 自分だけが弱いだけかもしれない
- うまく言葉にできないから、説明もしづらい
この「うまく言葉にできない」というところが、働き方を組み直すときのネックになる。
何がしんどくて、どこまでなら働けるのか。
それを、ただの感想ではなく「条件」として扱えるようにしていく。
当記事では、そのために書き出した
📌自分のコンディションメモ(前提条件のメモ)
を素材にして働き方を選ぶときに直接使えるレベルの
📌「前提条件仕様書」
に整えていく実務の手順をまとめる。
こちらのページは、【壊れやすい身体でも働き続けるための働き方設計】と深い関係性があります。参考資料として扱って頂けると幸いです。
当記事は、note 【”壊れやすい身体”と生きていくための、わたしなりの設計図】を基に、具体的な方法を解説するものです。
コンディションのクセは「欠陥」ではなく「前提条件」
まず実践すると効果が高いのは、「視点を切り替える」ということ。
🔸長時間立っていると極端にパフォーマンスが落ちる。
🔸低気圧の日は、頭が霧の中にいるみたいになる。
🔸人の声や情報が多すぎる場所にいると、すぐに消耗してしまう。
このようなクセは、つい “自分が弱い”、”ダメなところ” として抱え込んでしまいやすい。
ところが、設計の視点で見ていくと “欠陥” ではなく “前提条件” と定義することができる。
ある身体、あるメンタル、あるコンディションで生きていく。
その前提を無視して、社会側の「標準スペック前提」に合わせ続けると、どこかで破綻する。
だからこそ、
自分の壊れやすさを、
「ある条件を満たすと限界を越えて落ちる」
という仕様として書いておく
自分のコンディションメモ(前提条件メモ)をつくる
具体的な方法として、まずは自分だけのコンディションメモ(前提条件メモ)を作成する。
感覚的な「しんどさ」をメモすることで、次のステップである「自分だけの仕様書」を起こすための素材となる。
👇【コンディションメモ・フォーマット】
【コンディションID】
例)C01(長時間立ち作業)、C02(低気圧)、C03(人混み)など
※コンディションはIDで固定し、メモを取っていく
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【日付】
例)2025/12/10
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【時間帯】
例)9:00~13:00
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【場所・仕事内容】
例)スーパーのレジ/冷房強め/人多い
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【負荷の量】
- 作業時間(連続):例)120分
- 総作業時間 :例)240分
- 人の多さ :例)5段階中「4」
※数値または段階で書く
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【体調スコア(0~10)】
- 開始前 :例)7
- 終了時 :例)3
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【安全・ミスの有無】
例)レジ打ちミス1回/ヒヤリ場面あり/特になし
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【回復までの時間】
例)家に帰って横になり、6時間ほど休んで10段階中5まで回復
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【ひとことメモ】
例)途中で一度座れたらだいぶマシになりそうと感じた、など
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記録のポイント:
- IDを振る:C01 なら「立ち作業系」、C02 なら「気圧系」みたいに、同じ束として後で見られる
- 「負荷」「体調」「回復時間」のような数値・段階を必ず入れる
- コンディションIDを固定して、5~10日記録
ポイントを抑えて記録を並べたときに、
「連続立ち時間が60分を超えたあたりから、終了スコア3以下になるケースが多い」
といった “傾向” が見えてくる。
前提条件仕様書のフォーマット
では、本題の「自分だけの前提条件」を “働き方の仕様書” に落とし込む方法について。
コンディションメモを実践したら、フォーマットを使ってまとめていく。
―――― 前提条件仕様書:例)C01(長時間立ち作業) ――――
【前提条件名】
例)長時間の立ち作業に弱い
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【対象ログ】
- コンディションID:C01
- 記録件数 :例)10件
- 期間 :例)2025-12-10~2025-12-19
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【観測された主な傾向】
例)
- 連続立ち時間が60分未満のとき、終了スコアは平均6以上
- 連続立ち時間が60分以上のとき、終了スコアは平均3〜4に落ちる
- 連続立ち時間が120分を超えると、回復に半日以上かかるケースが8割
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【限界ライン(崩れやすい条件)】
例)
- 連続立ち時間60分以上が週3回を超えると、週の後半で終了スコア3以下が多発
→「連続60分 × 週3回」を一つの限界ラインとみなす
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【許容ライン(この範囲なら続けられる)】
例)
- 連続立ち時間30〜45分で区切られているログでは、終了スコアは平均6以上
- 短時間シフト(4〜5時間)+日数で調整する働き方なら、週単位でみてもスコア5〜7で安定
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【避けたい条件(NGとする働き方)】
例)
- 4時間以上の連続立ち作業に残業がつくシフト
- 繁忙期に、連続60分以上の立ち作業が週4回以上続く構成
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【推奨される働き方・調整案】
例)
- 30〜45分ごとに座り作業/軽作業を挟むローテーション
- 1日の労働時間は短めにして、そのぶん勤務日数で調整する
- 繁忙期は、C01 に当てはまる作業時間を事前に制限してもらう交渉が必要
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【備考】
例)
- 2025-12-05〜07のログで完全に崩れたケースあり(終了スコア2、回復に丸2日)
- この経験をもとに、「連続60分以上×週3回」という条件をNG寄りのラインと判断した
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自分だけの仕様書を作成するポイント:
- 一度作成したら、3~6ヶ月自分の状態を観察。以前より「上向き」、「下向き」、「変化なし」と評価してみる。「上向き」ならば継続。
- 「下向き」、「変化なし」のときは、コンディションメモの【コンディションID】を変えて記録する。
- 再度、仕様書を更新して3~6ヶ月観察。
コンディションメモや自分だけの仕様書を記録することは、”自分を知る” ことに繋がる。
自己管理は人生そのものを設計することに繋がっていくので、是非とも実践して頂きたい。



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